ベアリングスの「5つのインサイト 2026年秋」
ベアリングスの「5つのインサイト 2026年秋」について、先進国ソブリン債券チームの溜 学(たまる まなぶ)が解説します。
- 財政規律に注目:懸念すべき財政従属の足音
- 帰ってきた債券自警団:国ごとに異なるリスクプレミアムを要求
- 利上げの峠は見えても衰えない借り入れ:官民の資金取り合い
- 中立金利は高止まる:景気拡大のもとで資金需要は堅調
- 永続する地政学リスク:供給懸念はタームプレミアムを引き上げ
はじめに:市場の焦点は「インフレ」から「政策の信認と旺盛な官民の資金需要」へ
ここ数年、市場はインフレ率や中央銀行の金融政策を中心に動いてきました。各国中央銀行は急速な利上げを進め、投資家も政策金利の行方を最も重要なテーマとして捉えてきました。 しかし、2026年秋を迎えた現在、市場の焦点は徐々に変化しつつあります。インフレ率そのものはピークを越えつつあり、多くの国で金融引締め局面の終盤が意識されています。一方、防衛費、産業政策、高齢化対応、エネルギー安全保障への投資に加え、AI関連投資の急拡大を背景に、政府・企業双方の資金需要は拡大を続けています。
私たちは、市場の主役が、これまで重視されてきた「金融政策」から、「財政規律」「借入需要」「政策への信認」へと移りつつあると考えています。
2026年秋のベアリングスの5つのインサイトでは、 この新しい投資環境のもとで、債券市場と為替市場をどのように捉えるべきかを整理し、グローバル債券投資戦略の5つの柱をお示しいたします。